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金閣寺

お恥ずかしながら、はじめての三島由紀夫デビューです…
学生時代、途中まで読んで挫折したシリーズです😭

読み終わるまで、一週間くらいかかりました😭ひい〜
理解力が乏しすぎて
初っ端から同じところを何度も読んだり前に戻ったり注釈行ったり注釈行って戻ったり、言葉の意味を調べたりなど、
え!これ注釈ついてない!とても難しい語なのに!みたいな感じで、一週間くらい戦いました…
もうこうなったら悔しいから最後まで!という気持ちと、
溝口くん、どうなってしまうのか…結末は分かっていても気になる気持ちで読み切ることができました。

読書メーターなどで皆さまの感想を読むのが好きなのですが、
ひとまず自分の感想を出さないと、周りの感想があたかも自分の感じたような感想になってしまう気がするので、
最初に素直な感想をしたためておきたいと思います。


情景描写の自然の描かれ方に動きがあり(光や影など)
文章に色がある感じで、カラフルな印象。
鶴川くん、柏木くんに初めて出会う場面には、植物と光が描かれていてその色の移り変わりはまるで動画を見ているようで、
文は文でもスピード?流れのある文章であって、初めて陥る感覚です
特に、鶴川くんの登場シーンは眩しく、
純白なシャツと皺に、もしかして自分にもそんな部分があるのでは、と一瞬思う溝口くんの場面が印象的です。
永遠に友達でいて…

映画みたいな描かれ方は、頭の中で勝手に映像が流れるような感覚で、そのために物語から抜け出し難いところもあり、この感じが三島文学の魅力なのでしょうか、別の作品にも触れてみたいです…

溝口くんにとって、鶴川くん柏木くんとが交互に光と影になり、どんどん良くない方向へ惹かれていくところは読んでいて辛かったです、

理解力が乏しすぎる故に
金閣寺の美しさをどのように理解したら良いのか、
溝口くんと金閣寺との間に、何があるのか、全てを理解することはできませんでした…
金閣寺の美しさに生を感じ、欲望と生が一緒になる時(欲望と生は一緒なのか?)金閣寺に全てを支配されるような描写は難解でした。

最後、火をつけてから燃える様を見る彼の行動には、
美しさと生きることとの関係性を消失させ、
その支配から放たれたような、新しい生のあり方を見つけた感じがしました

ちょっと自分でも何を言ってるのか分からなくなってきた…

まだまだ考察したい気持ちです、
学生時代、近現代文学ゼミでも良かったなあなど思いを馳せています、