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痴人の愛


気が向けば
通勤時間やお昼休みにちびちび読書をしますが
読んだ本を忘れたくなくて、メモ程度に残すため綴ってみます
(学生時代に読んだ本の内容をすっかり忘れているものが多くてびっくりしました…せっかく読んだので、今回はなんとなく残してみます(いつまで続くか分からんので気まぐれに…😂))

痴人の愛
ナオミと譲治の関係性の危ない感じと脆さに終始はらはらしてしまいました。まだ大人ではない人を自分好みに育てるという光源氏スタイル…文学の中ではお馴染みなのかな、、28のお兄さん?が15の少女を自分好みに育てていく…発想がすごい…
当時と今とでは時代もかなり違うので、歳の感覚なども今よりずっと早いのかな…年齢差すごいし若いし、、今に置き換えて考えると、社会人と中学生か…🤔😥と考えてしまいました…

このお二人はどうなってしまうの…?!と捲る指が止まらずあっという間に読めました。
ナオミちゃんに支配されてあげようと余裕な譲治さんが、だんだん本当に本格的にすべてを支配されてしまう、😂
今思えば最初の出会いから譲治さんはナオミちゃんに夢中で惚れていたわけで、ある意味では最初から全てを支配されていたのかな〜、好きのパワーってすごい…
精神的に読んでいて辛い場面もあり、もうやめなよと浜田くんと一緒に声をかけたくなる…。

最終的には了解の上での関係性ならそれもありなのだ…、と納得してしまった作品。
これから谷崎作品を少しずつ読んでいきたいです。
それにしても、人の容姿について(譲治さんが自分を客観的に観察している部分も含め)の描写が細かくて、読んでいて楽しかったです。
美しいものは美しく、醜いものは醜くその詳細が滑らかな文章で綴られていて、特にナオミちゃんの容姿については事細かく、譲治さんしっかりばっちり見てるんだなぁと感心してしまいました…。
谷崎作品色々気になってきたぞ…!
(春琴抄や細雪、刺青など学生時代読んだのに、すっかり忘れてしまった😭のでこれからもう一度読みたい…あの頃は義務感で強制的に読まねばならなかったからか…でも今こうしてまた出会えたのだから、触れさせて頂いた機会をありがたく思わなきゃですね、)

おやすみなさい!